【誕生日】人が生まれたら一番最初に提出するもの

世界では1日
約30万人の赤ちゃんが生まれ
日本では1日
約2800人の赤ちゃんが生まれています。



周産期母子医療センターの分娩室で勤務していた時は、多い日で1日に10人以上生まれる日があり、「本当に少子化なの?」と思う時が多々ありました。

しかし実際は・・

厚生労働省の人口動態統計によると、平成26年度の日本の出生数は100万3532人で過去最少でした。1〜2年後には年間出生数が100万人をきることが予測されています。
また合計特殊出生率、すなわち1人の女性が一生のうちに生む子供の数は1.42人で、こちらも減少傾向にあります。
第一子出産時の女性の平均年齢は30.6歳と上昇しており、少子化問題は複雑化してきています。

東北大学経済学部の「日本の子ども人口時計」では、日本の子どもの数が1人になるまでの時間が計算されており、それによると約1000年後には日本の子どもの数が1人になってしまう可能性が示唆されています。

歯止めがきかない日本の少子化問題。


これらの出生数の管理をする際に使用されるデータが、「出生届」です。
出生届とは、その名の通り生まれたことを報告する書類のことで、「出生の届け出は、14日以内にこれをしなければならない(戸籍法第49条)」と義務付けられています。

この出生届が受理されることで初めて、赤ちゃんの存在が戸籍上で認められます。

出生届に含まれる「出生証明書」という欄は、出産に立ち会った助産師または医師が記入するのですが、私はこの出生証明書を記載する瞬間がとても好きでした。

たった1枚の薄い用紙ですが、一人の赤ちゃんが無事に誕生したことを証明する非常に重い用紙でもあります。

こうしている今もなお、日本のどこかで赤ちゃんが生まれ続けており、誰かの手で出生届が記載されています。

赤ちゃんにとって大切な書類の1つでもあるので、忘れずに提出しましょう。






ご誕生おめでとうございます!


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城野


東京マタニティスクール