新生児と犬〜犬がいる家庭で赤ちゃんと暮らす場合〜


こんばんは。

よく愛犬がいる妊婦さんに「赤ちゃんが生まれたら、犬と離したほうが良いですか?」というご質問をお受けします。

おそらくアレルギーや衛生面で心配されているのだと思います。

それに対して私は、必ずしも犬と隔離する必要がないと考えています。

しかし例外を除いた場合に限ります。

では・・・

どのような時は、犬と赤ちゃんを離したほうが良いのでしょうか?




・噛み癖のある犬
・飛び掛って、ベビーベッド等を倒してしまう力のある犬
・何かしらの感染症をもっている犬
・赤ちゃんに飛びかかって傷つけてしまう可能性のある犬
・親が犬アレルギーを保有している場合(赤ちゃんも犬アレルギーの場合が多い)
・赤ちゃんが自分で動けるような状況になった時に、犬のトイレトレーニングができていなかった場合(犬の排泄物を誤飲するリスク)
・赤ちゃんの顔や体に出血している傷口がある


これらの場合は、赤ちゃんに怪我を負わせたり、転倒・転落のリスクが上昇する可能性があります。また感染症やアレルギー症状が生じてしまう可能性もゼロではありません。

よって気になる場合は、サークルで離したり、部屋を分けたりして、赤ちゃんと直接触れ合うのを避けるようにしてください。

また犬は悪気がなく行動していることなので、飼い主に注意されることは犬にとってストレスとなります。その積み重ねによって「赤ちゃん」の存在自体が犬にとってはストレスとなります。
なかにはやきもちをやいて、問題行動をし始める犬もいるそうです。
よって、赤ちゃんができても適度に犬とのスキンシップを継続し、犬のストレスや孤独感が増さないような関わりをしてあげることも必要です。

犬と新生児が仲良く暮らすためには?


・赤ちゃんが近くにいる時は、目を離さない
・床上を常に清潔にし、洗濯をこまめにする
・犬が倒す危険性のあるベビーベッドやゆりかごは使用しない
・犬を散歩に連れて行った後は、手足をきれいにする
・犬に触れた後は手洗をしてから赤ちゃんに触る
・空気洗浄機を利用する
・犬の清潔を保持(シャンプー・トリミング・ブラッシング・歯磨きなど)


犬と赤ちゃんが共に生活をすることで得られるメリットもあります。
大切なペットと赤ちゃんとの間でトラブルが生じないよう、環境やしつけを工夫しながら犬と赤ちゃんの共同生活を楽しんでいきましょう。


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