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5月, 2018の投稿を表示しています

子どもの知的好奇心を育む関わり

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今日で5月も終わりです。 つい数ヶ月までは蕾だった木々にも青葉若葉が生い茂り、青々とした生気がみなぎっています。 四季の巡りと共に、当院でも多くの出会いに巡り合いました。 先日、約110日間毎日お呼びいただいたお客様から素敵なプレゼントをいただきました。 絵のタイトルは「 grow 」。 Grow とは、「育つ」「育み」「成長」「大きくなる」という意味があり、まさに子育て中の方や赤ちゃんに関係する生命力のある単語です。 私の好きな言葉に「 We don't stop playing because we grow old; we grow old because we stop playing. 」という一文があります。 これはバーナード・ショー氏の言葉で、「 年を とったから遊ばなくなるのではない。遊ばなくなるから年をとるのだ。 」という意味です。 ここでいう「遊び」を、私は「挑戦」や「好きなこと」と解釈しているのですが、これらの行動原動力は「好奇心」です。 当たり前の話ですが、物事を探求しようとする根源となる感情(好奇心)があるからこそ、人は知的活動を行えます。 子どもはまさに、好奇心の塊です。 2〜5歳の子どもは、「なんで?」「どうして?」という類の質問を4万回するそうです(質問期)。 イアンレズリー著の「子どもは40000回質問する(光文社)」という本には、 「好奇心格差」が「経済格差」を生む と指摘されています。 レズリー氏は、好奇心格差は幼少期の環境に由来し、将来的な成功や健康にも影響を及ぼすと述べています。 そして乳幼児の学習は大人や環境との合弁事業であり、知識こそが好奇心を育てる土壌であると主張しています。 わたしは街中でみかける親子の会話を盗み聞きして分析するという悪趣味があるのですが・・、子どもの「なぜなぜ攻撃」に対する親の反応は主に5パターンに分類できます。 1)無視 2)(公共の場なので)静かにしなさいと注意する 3)答えをストレートに教える 4)一緒に考える 5)「なんでだと思う?」と考えさせる 言うまでもなく子どもの知的好奇心を刺激する対応は、( 4) と (5) です。 沢山質問する子どもほど、親が子どもに沢山質問をしているという調査結果がありま

【母親の笑顔が消えるとき】他人事ではない産後うつの実態

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先日、東京都周産期医療ネットワーク事業地域連携会議に参加してきました。 テーマは「 産後うつ 」。 個人的にも非常に興味のある内容です。 女性の20%が人生のどこかで「うつ」の傾向になるといわれており、うつ病患者数は年々増加傾向にあります。 女性のうつ病の発症率は男性の2倍で、そのうち2/3の方が産後と更年期に発症するといわれています。 産前産後・・・。 実は、 妊産婦の10人に1人がうつ病を発症している といわれています。 そしてうつ病による 自殺 問題が深刻化しています。 ここ10年(2005-2014)の間に、自殺した妊産婦の人数は東京都23区内だけで「63人」 (※1) 。 これは、産科・偶発合併症(出血や高血圧など)による母体死より明らかに多く、 妊産婦死因の最も多い要因 となっています。 日本の周産期医療は世界最高水準であり、妊産婦・周産期・新生児死亡率は激減している一方で、周産期メンタルヘルスケアの問題・対策に課題が残っています。 特に妊産婦自殺の時期で多いのは、 妊娠初期(2ヶ月)と産後4ヶ月で、次に産後3ヶ月・6ヶ月 と報告されています (※2) 。 また 産後2週未満 に疲れと負担がピークに達し、半数以上が心身ともに不安を抱いていることが厚生労働省の実態調査でも明らかになっています (※3) 。 うつ病の原因は神経伝達物質(セロトニン・ノルアドレナリン)の変動やストレス、病気や喪失体験等の様々な原因が複合的に絡み合って発症します。 特に産前産後はホルモンバランスの変動や疼痛、睡眠不足や育児不安等、心身共に多くのストレス負荷がかかります。 以下の特徴がある妊産婦は、特にフォローアップが必要であると指摘されています (※4) 。 ・社会心理学的ハイリスク者(望まない妊娠、未婚者、流早産後、中絶後、家庭内暴力被害者、家庭不和、自傷行為既往、夫の無理解、経済的問題など) ・妊娠・分娩への不安 ・ストレス(長期入院、合併症妊婦、恐怖、PTSD、母子分離など) 更に 自殺者に共通する心理 として、順天堂大学の竹田教授は以下のように述べています (※4) 。 "自分がどこかに所属しているという感覚が弱くなる「所属感の減弱(疎外感)」がある。もうひとつには「負担感の知覚」すなわち「自分が周

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花【産前産後ボディメイク】

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立てば芍薬  座れば牡丹  歩く姿は百合の花 これは所作や立ち振る舞いが美しい女性を花にたとえた言葉ですが、今はまさにこれら3つの花の開花シーズンでもあります。 芍薬:4月末〜5月上旬 牡丹:5月中旬〜6月末 百合:6月〜8月 高校時代のまさにこの開花時期。 当時新体操部に所属していた私は、インターハイに向けた猛特訓の最中でした。 新体操の団体選手は5人なのですが、メンバー内で唯一背の低かった私は「身長差で目立つから誰よりも姿勢良く大きく動きなさい。」とコーチによく言われていました。 そして母親にも「(容姿は無理だけど)、演技中は3つの花( 芍薬 ・ 牡丹 ・ 百合 )のように美しい所作で踊りなさい。」と言われていたのをふと思い出しました。 あれから◯◯年が経ち、すっかりそんなことを忘れてしまった私は、猫背で肩こりが醜い大人になってしまいました。 視線は下向きで、巻き肩の猫背です・・。もはや萎え花です。 ここ最近はあまりにも肩こりがひどいので、先日ホットヨガ教室の入会手続きにいったのですが、なんとそこで当時の新体操部の後輩に再会しました。 しかも偶然にも隣のヨガマット。 その後輩はモデルでミス日本にも選ばれているほどなので、まさに「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。」そのものでした。 一方で、隣の私は「立てばチビ、座れば猫背、歩く姿は前傾姿勢。」の見事な3拍子。 このままではしおれ花になると危惧した私は、高校時代のコーチの言葉を思い出しながら、改めて姿勢良く生きようと誓ったのでした。 しおれた花を蘇らせるためには水揚げが必要であるように、どうやら私にも日々の姿勢改善が必要なようです。 そんなしおれ花の私ではございますが・・、先日の5月12日に、美姿勢に関するセミナーを10moisママサロンで行いました。 もちろん私は産前産後のマイナートラブルについて説明しただけで、具体的なワークショップの部分はプロの先生にお願いしました。 講師はMissa Beauty Balance主宰の彩戸美佐先生です。 長年のバレエやモデルの経験から考案した自身のボディメイクセミナーが人気で、TVや雑誌などでも幅広く活躍されていらっしゃる方です。 彩戸先生と共にお伝えしたコンテンツは以下の通りです。 ・横隔膜

麻疹流行中!麻疹の予防接種について

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以前、2児の母親である友人が口にしていた言葉が印象的でした。 「母親は我が子の体調管理(予防接種や受診)に一生懸命で、自分自身のことは2の次になりやすい。だから子育て中は、自分の体調が悪くても子どものことを優先するので受診率が下がる。」 たしかに産後数ヶ月は、自分のことより赤ちゃんの育児が優先されるため、自身の受診機会の確保が難しくなりがちです。 しかし母親が感染症を患ってしまった場合、我が子にウイルスをうつしてしまうこともありえます。 最近流行している「 麻疹(はしか) 」も、家族が感染源となって乳幼児にうつしてしまう可能性も否めません。 麻疹は沖縄・関西を中心に流行していますが、関東(東京・埼玉など)にも拡大しつつあるので、皆様のすぐ近くにも麻疹ウイルスが潜伏している可能性があります。 麻疹の感染力は 非常に強く 、咳やくしゃみ等で麻疹ウイルスが飛び散ります(空気感染・飛沫感染・接触感染)。 その感染力はインフルエンザの10〜20倍で、麻疹感染者とすれ違っただけで感染するといわれています。 麻疹の抗体がない方が麻疹ウイルス感染者と接触した場合、ほぼ100%感染してしまうので感染対策が必要です。 万が一乳幼児が麻疹に感染した場合、消化器症状(下痢、嘔吐)を伴い発疹や高熱が出現し、重症化しやすいです。 麻疹の抗体価が低い方は、 麻疹ワクチン(もしくはMRワクチン) の摂取をして感染拡大を防ぎましょう。 特にワクチン不徹底世代(26〜39歳)は、通常2回接種すべき麻疹ワクチンを1回しか受けていないので、抗体が十分にない可能性が危惧されています。 麻疹の症状は以下の通りです。 1)症状のない潜伏期(7~18日) 2)カタル期(2~3日)   38度以上の高熱、咳、鼻水、結膜充血、目やに 3)解熱 4)再度発熱(39~40度)し、発疹が生じる。 主な合併症は、 気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎、亜急性硬化性全脳炎 などです。 また麻疹罹患者の1000人に1~3人程度が亡くなるともいわれています。 (※妊婦の麻疹による死亡率はその6倍) 麻疹の感染予防を行うことは、大切なお子様、そして自分自身や家族を守ることに繋がります。 特に5〜8月は麻疹の流行期なので、体調管理にはくれぐれもご自愛ください。 〜追記

5月といえば・・・

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風薫る5月 新緑の若葉が萌える清々しい季節となりました。 薫風の季節になると森林浴をしたくなるので、GWは犬の散歩がてら新緑にたくさん触れました。 皆様はGWいかがお過ごしでしたか。 お客様の何人かに、東京ミッドタウンの「デザインこいのぼり」が良かったと伺いました。 私は仕事で東京タワーの近くを通った際に、333匹の鯉のぼりがタワーの足元で一斉に気持ちよさそうに泳いでいるのを見ました。 東京タワーの毎年恒例の春の風物詩なので、また今年もこの季節がきたのだとしみじみと感じました。 一昨年、去年・・、端午の節句をお祝いしていた沢山のママと赤ちゃんたちの姿が、鯉のぼりに重なって脳裏に浮かんできました。 皆様、お元気でしょうか。 有難いことに、今年の端午の節句も素敵なママたちと共に過ごすことができました。 首がすわりはじめたMくん。 貫禄がでてきて立派です! N様、柏餅ごちそうさまでした。 お孫さんに向けられる笑顔がいつも素敵です。 K様もごちそうさまでした! いつもありがとうございます。 また愛犬家のF様のご自宅では、わんちゃんの端午の節句もお祝いしていました。 ↓ Sくん(♂)、兜がお似合いです! Sくんママが兜を貸してくださったので、我が家の犬にも兜をかぶらせてみました。 ↓ 我が家の犬将軍・・ 兜を被ったままウトウトしていました。 * * * なぜ端午の節句に兜を被る風習があるのかというと・・ 男の子の健やかな成長を願う祈願の意味があるからです。 もともと鎧兜は、武士が戦場で身を守るために身をつけていたものでした。 我が身を守る「お守り」としての鎧兜は、今もなお時を超えて現代に受け継がれています。 * * * 端午の節句意外にも、5月には行事やイベントが沢山ありますね。 5月1日メーデー 5月3日憲法記念日 5月4日みどりの日 5月5日こどもの日 5月8日世界赤十字デー 5月12日看護の日 5月14日母の日 5月15日沖縄本土復帰記念日 5月16日旅の日 5月29日呉服の日 5月31日世界禁煙デー 来る14日は、母の日です。 子育て中、親に

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