【妊娠中の皮膚のかゆみ】妊婦のかゆみ対策


妊娠した妊婦さんの中には、腹部を中心とした全身性の強い掻痒感を訴える人がいます。
「妊娠性掻痒症」というのですが、本日は妊婦さんのかゆみの原因・症状・対策についてお伝えします。



なぜ、妊婦さんは体がかゆくなるの?


妊娠中に起こる肝内胆汁のうっ滞が原因とされていますが、その発生機序については明らかにされておらず、エストロゲンの増加が関与しているのではないかと示唆されています。
妊婦さんのかゆみは、出産後に速やかに消退しますが、次回妊娠時に再発することが多いと言われています。

妊婦のかゆみの症状は?


妊娠後期に生じます。皮疹や丘疹を認めないにも関わらず、腹部を中心とした全身性の強い掻痒感が特長です。

妊婦のかゆみの治療は?


妊娠中であるため、治療は対症療法が中心となります。皮膚のかゆみに対しては外用薬を使用し、症状緩和を図ることがあります。
保湿剤(白色ワセリン・尿素製剤・ヘパリン類似物質含有軟膏)で、乾燥した皮膚に水分と油分を補って潤いを回復させます。そのことにより角質機能が保持されてかゆみ刺激が緩和されます。
具体的には、パスタロンクリーム・ヒルロイド軟膏・白色ワセリンなどが使用されます。
保湿剤でもかゆみが緩和されない時は、外用坑ヒスタミン薬(レスタミン軟膏)などが使用されます。さらに重症の場合は、ステロイド剤の外用も検討されます。
これらの外用薬は全て医療機関への受診後、医師の指示により処方されたものを使用してください。

妊娠中のかゆみ対策は?


【清潔を保つ】

汗をかいた後はシャワー浴を行い、衣服を着替えるようにしましょう。
入浴も熱いお湯は皮膚を刺激してかゆみの増強につながるため、適度な湯温や短時間での入浴を心がけると良いでしょう。
体を洗う際にも、こすり過ぎないように気をつけ、ボディーソープの使いすぎや洗い残しのないようにしましょう。またナイロン製のタオルは皮膚の刺激となるので控えます。
そして入浴直後に皮膚に軟膏を塗布し、保湿を行うのがポイントです。
爪が長いと、かゆくなった際に皮膚を傷つけてしまう可能性があるので、爪は短く切っておきましょう。

【環境の工夫】

皮膚が乾燥することでかゆみが増強するため、空気が乾燥しないように適度な湿度を保つように心がけると良いです。

【食事】

アルコール飲料や香辛料、脂っこいものは避けましょう。

【衣類について】

ウール系(刺激性の素材)は避け、汗を吸収しやすい素材(綿など)を身につけるように心がけると良いでしょう。

【精神面】

ストレスや疲れはかゆみを増強させることがあるため、活動と休息のバランスをとり、精神的な安定を保つようにすることが大切です。自分なりのストレス発散の方法を活用できたら良いですね。

【かゆみに効くツボ】

ツボの刺激で、皮膚のかゆみを緩和できるツボの場所をご紹介します。

肩髃(けんぐう):肩関節部上肢を水平にあげると肩関節部に2つのくぼみができる。その前方のくぼみ。
曲池(きょくち):肘関節横
築賓(ちくひん):内くるぶし頂点の終了のくぼみから膝の内側に向かって1/3の点の上方1cm


以上です。
かゆみの増強は日常生活のストレスになるため、できる範囲の工夫をしていきましょう。


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