ヒトは胎内でどのように成長するのか(5/15妊婦教室)

皆様の赤ちゃんが、お腹のなかで280日間という日々をどのように過ごしているのか気になりませんか?

先日の5月15日に行った妊婦教室では、編集した動画を流しながら「受精から280日間の胎児の成長・発達」についての説明をしました。
何度見ても神秘的な映像で、個人的に大好きな動画です。

はじめは0.1mmほどの大きさだった皆様の赤ちゃんは、日々ものすごいスピードで成長しています。

1日に増える体重は「妊娠15週:5g/日 妊娠24週:15〜20g/日 妊娠34週:30〜35g/日」であり、昨日よりも今日、今日よりも明日、と確実に成長しています。


人は海から陸へと進化してきたという一説がありますが、赤ちゃんの場合も海水とほぼ同じ成分の羊水の中で280日間過ごしています。
赤ちゃんは単細胞から始まり、形態的に魚類→両生類→爬虫類→哺乳類へと見た目をかえながら胎内で成長しているように見えます。
この進化を説いた「ヘッケルの反復説」は最新の研究結果で否定されていますが、極論・正論を問わず、ストーリーとしてはロマンだと学生時代は単純に思っていました。
ダーヴィンの進化論に始まり、ドーキンスの「利己的な遺伝子」、そしてヘッケルの反復論−−・・。
これらは科学的には解明されていませんが、それでもなお教科書にのりつづけて、今日まで語り継がれているのは何故でしょうか。
科学的見解か哲学的見解か。進化論派か創造論派か。
感覚と理論の間で揺れ動くとても興味深いテーマでもあります。

医療者は「エビデンスは?」「その根拠は?」という言葉を好む人が多いですが、そもそもエビデンスとは確立・仮説であって「絶対」ではありません。だからこそ飽くなき探求心を持ち続ける研究者がいるのでしょうね。
私の弟も研究者なので進化論について電話できいてみましたが、「wikipediaみた?」という返事が返ってきました。
・・・おーい。
「数学のことなら聞いて。」だそうです。



さて本日の妊婦教室でお伝えした内容は、以下の通りです。

①受精後から出産までの胎児の成長過程
②新生児の特徴(本当に必要な育児用品)
③妊娠に伴う体の変化との向き合い方(マイナートラブル・合併症)
④妊婦の心
⑤妊婦の栄養
⑥お産に向けたイメージトレーニング

詳細:東京マタニティスクール

今回(5/15)妊婦教室に参加して下さった妊婦さんに「妊娠中の睡眠についても知りたかった。」というフィードバックをいただいたので、次回のブログでは「妊娠中の睡眠について」というテーマでお伝えします。


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