親の背中

長い梅雨が明け、本格的な夏が到来しました。
今年の夏は新型コロナの影響で、お祭りや花火といった様々なイベントが軒並み中止に追い込まれていますね。
体力と暇を持て余している子どもとの過ごし方に、試行錯誤している人も多いのではないでしょうか。

近視予防フォーラムが実施した「新型コロナウイルスによって変化した子どもの生活実態」の調査では、以下のことが明らかになりました。

・1年前と比べ、「自宅で過ごす時間」が増加した小中学生は86%、「屋外で遊ぶ時間」が減少したのは67%。
・外遊び時間は、1年前より25分(4割以上)短くなっている(理由:新型コロナ)


引用:「新型コロナウイルスによって変化した子どもの生活実態」

外出時間が減る一方で、自宅で子どもと過ごす時間が増える夏になりそうですね。

先日お伺いしたご自宅の壁には、小学生のお子様が描いた1枚の絵が飾られていました。
そこには、テレワーク中のお父様(テーブルに座ってパソコン作業中)の姿が描かれていました。
絵の中のお父様の表情が笑顔だったので、おそらく仕事中の父親の姿にポジティブなイメージを抱いたのでしょう。

私の友人も、テレワークの度に「娘に構ってあげられず申し訳ない」と思いつつ自室で仕事をしていたら、娘さんからエールが届いていたとのこと。
(友人に許可を得たので写真をシェアします)


「ママへ だいすきだよ」
「ママへ いつもおしごとありがとう」
「ママへ おしごとがんばって」


子どもは親をよく見ているのですね。
私も子どもの頃に、父の職場に顔を出したことがあるのですが、今でもその時のオフィス内の光景を鮮明に覚えています。

私自身もそうですが、多くの子どもたちがbeforeコロナでは、仕事をする親の姿を目にする機会は滅多にありませんでした。
しかしテレワークの普及により、親の働く姿を間近で見る機会が増えつつあります。
親の背中を見て働くことを知り、親の「何かに取り組む姿勢」から、様々な情報、感情を得ているのかもしれません。

仕事や家事、行事や子育て等、多くのタスクを抱える夏になるご家庭が増えそうですが、暑さの折からくれぐれもお体を大切にお過ごしください。

港助産院 城野
http://www.minato-josan.jp


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