オーストラリア(メルボルン)の魅力と出産・育児事情


世界一住みやすい街はどこでしょうか。

個人的には東京だと思っていますが、エコノミスト誌によると「世界で最も住みやすい街」1位は5年連続でオーストラリアの「メルボルン」でした(2015年)

そんな住み心地の良いメルボルンに住んでいる友人(以下、A氏に、現地の魅力を教えてもらいました。
(A氏撮影の写真を一部ご紹介します)


まずメルボルンの魅力といったら、ヨーロッパの影響を受けている美しい街並みと、歴史的な建造物でしょうか。

メルボルンセントラル駅
設計者は日本人!
「魔女の宅急便」のモデル地です。


美術館や博物館も多く、アートの街として親しまれています。



また教育水準が高いメルボルンは、多くの学生が訪れる留学先として不動の地位を得ています。

州立図書館

オーストラリアでの妊娠・出産事情は?


先進国の中でも医療水準の高いオーストラリアでは、一般的な医療費は全て保険で賄われます。
出産に関しても同様で、出産・入院費用は基本的に無料です(オーストラリア国民保険保持者)
分娩場所は公立病院・私立病院・助産院・自宅出産の選択ができ、公立病院で出産する場合の費用は一切かかりません。
さらにオーストラリア独自の政策として「ベビーボーナス/家族手当」「学生ボーナス(年に2回の養育費の給付金)」「有給出産育児休暇」「父親・パートナー用育児手当」等の出産奨励策が導入されています。
一時期、少子化が問題視されていたオーストラリアでは「Have one for mum,one for dad and one for the country.母親の為に1人目、父親の為に2人目、国の為に3人目)」という言葉が流行し、政府は様々な育児政策に取り組みました。
その結果、現在のオーストラリアの出生率は1.83と上昇傾向であり、欧州やアジアの主要国と比較しても高くなりました。

赤ちゃんが生まれたら?


出産後早期より母子同室が開始されます。
日本のように「授乳室」や「新生児室」がない施設が多い為、24時間赤ちゃんと共に過ごします。

産後の入院期間は日本より短く、経膣分娩で2〜3日帝王切開で7日前後です。
出産後早期に退院しますが、数日後に助産師が自宅訪問にきて母子の健康状態を確認します。
入院期間が短い分、妊娠中に必要な育児の勉強や体験を行う「両親学級」が充実しています。

その他


・家族手当と有給育児休暇制度に加えて、Dad and Partner Pay(父親とパートナーの育児手当)が 導入されており、オーストラリアでは男性の育児休暇取得率が高いです。

・オーストラリアは国全体で予防接種を推奨しています。子どもの予防接種を拒否した家庭には児童手当が支給されませんが、接種完了者には予防接種ボーナスが支給されます。

まとめ


世界一住みやすい街と称されているメルボルンは、やはり出産・育児に対する金銭的なサポートも充実していました。産後は男女ともに育児休暇取得率が高く、労働環境全体に関しても先進地域であると感じました。労働者の残業がないことや、長期休暇の取得が義務付けられていることも、男性の育児参加時間に影響を与えていると考えられます。


次回は、オーストラリアの育児用品グッズについてご紹介します。
友人A氏が現地(メルボルン)の育児用品売り場を視察してくれました。

詳細:「オーストラリアの育児用品グッズについて


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