チョコにまつわる話


仮想通貨がなにかと話題になっている近年。
「貨幣」の形や価値は、時代と共に変化し続けています。
古代アステカ王国では、「カカオ豆」「貨幣」として流通していた時代がありました。

当時、カカオは「不老長寿の薬」「神様の食べ物」と称されるほどの高級品でした。
ときに農民は、税や貢物を「カカオ豆」で収めていました。
カカオが高騰した産業革命後には、宝石に匹敵するほどの価値があったそうです。
故に当時カカオを嗜むことができたのは、王侯貴族などの一部の人間だけでした。

そしてカカオは瞬く間に流行し、植民地などで大規模なカカオ栽培が始まります。



日本にチョコが伝来したのは、江戸時代の頃です。
日本初の国産チョコレートは「(両国若松)風月堂」で販売されました。
当時の新聞には、チョコレートのことが「貯古齢糖」と明記されていたようです。・・なんかかわいい。



何気なく口にする小さなチョコ一粒には、様々な歴史が含まれているのですね。
しかも含まれているのは歴史だけではありません。
手にするまでの間には、複雑な流通経路が絡んでいます。


カカオ農園で働く農民(子ども含)が収穫

発酵・乾燥

輸出(西アフリカや中南米から日本へ)

工場で加工

卸売業者や専門店に輸送

消費者が選ぶ

レジ係がラッピング



・・今、私は、今日お客様からいただいたチョコを食べながらこの記事をかいているのですが・・・、このチョコの原産国は「ベルギー」と記載されています。
ベルギーの工場でつくられたチョコのようですが、カカオ豆自体はアフリカや南アメリカ、東南アジア等の契約農園から仕入れているはずです。

今、まさに私の胃の中に入ろうとしているこのチョコレートは、
長い道のりを経て、はるか遠い地から遥々私の手元に届いたのですね。
こんな時間帯にチョコを食べてはいけないと頭では分かっているのですが、感慨深いです。

F様、K様、S様ごちそうさまでした。

最後に・・
バレンタインシーズンに必ず聞かれるご質問にお答えしたいと思います。

Q:「授乳中はチョコを控えた方が良いですか?」

A:「食べたいのであれば我慢しすぎず、気分転換にどうぞお食べください。程々に・・・。」


「チョコのような甘くて脂肪分の多いものは、母乳によくないから食べるな。」というエビデンスのない母乳神話が普及しているため、びくびくしながらチョコを食べている授乳中のママは多いです・・・。
しかし、(チョコなどの)特別な食事が、乳腺炎のリスク因子であるという論文をみたことがありません。
同様に「チョコを食べたらニキビができる」という話にも、科学的根拠はありませんね(アメリカ食品医薬品局)。

もしそのような食事制限のアドバイスをしている助産師や民間資格の育児相談者がいたら、その情報はどこから入手したのか逆に聞いてみてください。

個人的には、たまには好きなものを食べても良いのでは?と思っています。

今日はバレンタイン。
毎年このシーズンになると、チョコの歴史に加えて授乳中のママたちの不安な表情が浮かびあがるので、一筆しました。


港助産院
http://www.minato-josan.jp
城野

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