七夕と母乳の意外なつながり(7月7日)

本日は七夕ですね。
午前中に母乳ケアでお伺いしたご自宅のマンションに、とても素敵な短冊が飾られていたので、つい写真を撮ってしまいました。

H様宅

I様宅


午後お伺いするご自宅のマンションにも短冊が飾ってありそうなので、少し楽しみです。

わたしは短冊に書かれている願い事を見るのが好きなのですが、特にこどもが書いた短冊はユーモアが溢れているので見ていて飽きません。
以前勤めていた産科病棟では、毎年この季節になるとロビーに沢山の短冊が飾られていました。産科病棟特有なのか「母乳がたくさんでますように。」「子どもが健康で、成長しますように。」という母の思いが沢山込められた笹竹が完成していました。なかには面会にきていたお姉ちゃん(こども)が書いたと思われる「プリンセスになりますように。」という短冊は未だに印象に残っています。
プリンセスになる前に、お姉ちゃんになれたかな?

さて、そんな様々な願望が笹の葉と共に揺れている今日7月7日ですが、皆様はどのような願いを綴りましたか?

わたしは「皆様の母乳育児がトラブルなくスムーズにいきますように。」という願いを込めました。
そもそも、七夕の日こそ母乳の日であると個人的には思っています。
朝から晩まで母乳相談で都内を飛び回っているため、織姫と彦星が・・とか言っている余裕はありません。

天の川のことを英語で「ミルキーウェイ(Milky Way)」というのは皆さんご存知ですよね。
ミルキーウェイを和訳すると「ミルクの道」という意味ですが、その語源はギリシャ神話までさかのぼります。

wikipediaによると・・
ゼウスはヘラクレスを不死身にするために、女神ヘラの母乳をヘラクレスに飲ませようとしていた。しかし、ヘラはヘラクレスのことを憎んでいたので母乳を飲ませなかった。そこでゼウスはヘラを眠り薬で眠らせたすきにヘラクレスに母乳を飲ませた。このときヘラが目覚めて、ヘラクレスを払いのけた際にヘラの母乳が流れ出した。これが天のミルクの環になった。
つまり、英雄ヘラクレスがジュピター(女神ヘラ)の乳首を吸ったら、乳首から乳が流れて川となり天空を流れた、それが天の川(ミルキーウェイ)ということです。
また天の川は天文学用語では「銀河」といいますが、ギリシャ語(英語)では「γαλαξίας(galaxias)」といいます。
このgalaxias(ガラキシー)とは、「乳が流れる(乳の環)」という意味です。

このように古代ヨーロッパから、母乳に対する畏敬をよみとることができます。
ほかにも母乳の偉大な力を伝えている話や遺跡は、時代や地域を問わずにたくさんあります。

日本でも、母乳の「チチ(乳)」の発音は、「」「」「」の「」が語源という説があります。
そもそも母乳の成分は血液なので、母乳とは人間の根源から発生したものです。

そんな命の源でもある「母乳」ですが、血液(生きた細胞)であるが故に、トラブルもおこります。
乳腺炎・白斑・しこり・うっ滞・乳頭痛・分泌過多・分泌減少などなど・・。

七夕の夜。天の川が見えるかわかりませんが・・もし見ることができたら私は、100%「母乳」のこと想像するのだと思います。
職業病でしょうか。

−追記−
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