赤ちゃん(新生児)の正しいチャイルドシートのつけかたは?



前回(妊婦のシートベルトの着用について)に引き続き、今回はチャイルドシートの正しい使い方について説明します。


6歳未満の子どもをくるまに乗せるときはチャイルドシートの着用が道路交通法で義務づけられています。

しかし
警視庁の全国調査によると、乳幼児のチャイルドシートの54.3%に誤った取り付け方がなされていることが分かりました。

主な間違いとして以下の5点が報告されています。


1.腰ベルトの締め付け不足
2.座席ベルトの通し方間違い
3.着座の不十分な状態
4.ハーネスの高さ調節間違い
5.ハーネスの締め付け不適正

正しくチャイルドシートを使用しないと、ブレーキやカーブの時にチャイルドシートと共に乳幼児が転倒してしまいます。

安全で快適なチャイルドシートの使用のために、以下のポイントを参考にして下さい。

チャイルドシートの種類選び


①ベビーシート(乳幼児)
新生児〜1歳くらいまで(体重10kg未満、身長70cm以下)

②チャイルドシート(児童期)
1〜4歳くらいまで(体重9〜18kg、身長70cm以下)

③ジュニアシート(学童期)
4〜10歳くらいまで(体重15kg以上、身長135cm以下)


おすすめのチャイルドシートは?


・道路運送車両の保安基準を満たしたチャイルドシート【国土交通省の型式指定を受けた認定マーク(『自C-○○○』)が本体に貼付されている)
・乳幼児の体格に合った形状のチャイルドシート
(座席や座席ベルトの種類・機能)と合っているもの
・車内での取り付け作業が簡単なもの
・持ち運びに便利な軽いもの


前方向きと後方向きでは、どちらのチャイルドシートがいいの?


米国小児学会では『2歳以下の乳幼児では、後部座席に後ろ向きに座らせるタイプのチャイルドシート使用が、より安全である』としています。
また乳幼児の前方向きチャイルドシートは後方向きチャイルドシートに比して、重大障害の危険が高く、側方からの事故において特に危険という分析結果も米国で発表されています。


いかなる時もチャイルドシートをつけないといけないの?


以下の場合は使用が免除されます。

バスタクシー乗車時(チャイルドシート備え付けの専門タクシーもあります)
・車の座席の構造上でチャイルドシートを装着できないタイプ
・チャイルドシートを使用することで、乳幼児の健康が損なわれる病状の時
おむつ交換授乳をする時
・乳幼児の身体がチャイルドシートのサイズに合わない
・緊急の搬送


尚、レンタカーや知人の車ではチャイルドシートの着用義務があります。

義務として使用するのではなく、大切な赤ちゃんの命を守るという意識で、チャイルドシートを活用できたら良いですね。


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