マタニティスイミングの効果・注意点・開始時期は?


妊娠中の運動として、マタニティスイミングを行う妊婦さんが近年増加しています。
本日はマタニティスイミングの実際について解説していきます。


マタニティスイミングとは?


体力の維持や持久力を獲得し、妊娠経過と出産が順調に進むように身体の準備を行うために行います。
マタニティスイミングが許可されているのは、正常な経過中の妊婦さんに限り、適切な状況下で一定のスケジュールに従う必要があります。
マタニティスイミングを始める前には必ず、妊婦健診で医師の許可をもらいましょう。


マタニティスイミングの効果は?


マタニティスイミングの一番の特徴は、水中の浮力を利用した運動ができることです。
水中では重力からの解放が得られるため、普段とは異なる姿勢を保持し、普段使わない筋肉を使うことができます。それにより血行が改善し、浮腫みや腰痛の改善効果が期待できます。またマイナートラブルの軽減に水泳が効果的であることも報告されています。
マタニティスイミングでは、呼吸法や弛緩法、水中座禅や分娩時の姿勢などを取り入れているプログラムが多いため、出産に向けてのイメージトレーニング自信・意欲の形成にもつながります。


いつからマタニティスイミングをしても良いの?


一般的には安定期である妊娠約16週以降からとされています。


誰でもマタニティスイミングができるの?


医師の許可が必要です。
特記すべき合併症や感染症がなく、正常な妊娠経過をたどっている人に限ります。
流産・早産の心配がある人や、母子ともに気になる症状がある場合は無理をなさらずに、医師の指示に従ってください。マタニティスイミングは想像以上に体力を浪費します。

また妊娠経過が良好で問題のない人でも、実際にマタニティスイミングに行った際の検温や診察の結果で中止と判断される場合もあります。


マタニティスイミングの実施頻度は


週1〜3回が平均的で、継続して通うことで効果が期待できます。
1回1時間程度が理想的で、日中のあたたかい時間帯が良いでしょう。
水温と室温は30℃±1℃が望ましいです。

マタニティスイミングで気をつけるべきポイントは?


・マタニティスイミング終了後に身体を冷やさない
・適宜水分摂取を行い、脱水にならないように気をつける
・マタニティスイミング中に気分不快が出現したら、無理をせずに休息・中断する
・プールは床がタイルで滑りやすいため、転倒に注意
・プールへの飛び込みや競泳の禁止


まとめ


マタニティスイミングは浮力により、全身のどこにも力が入っていないリラックス状態を体験できます。
リラックスして身体を弛緩させることは、出産の時にとても大切です。
またマタニティスイミングは妊婦さん同士の情報交換の場として、楽しいひと時を過ごせる機会にもなります。
マタニティスイミングを通して共通の悩みや話題を話し合うことは、新たな気づきを得られると同時に、ストレス発散にもつながります。

妊娠中から活用できるアクティビティをうまく活用しながら、限られた妊娠生活を有意義に過ごしていきましょう。そして積極的に身体を動かしていくことは、前向きに自信を持って出産に臨む活力にもつながります。

皆様のマタニティライフが充実した日々となりますようお祈りしております。


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