【2019年】年末年始の空港での出来事



あけまして
おめでとうございます



平成最後の年末年始、皆様はどのように過ごされましたか。

私は年末年始をアメリカで過ごしていたのですが、トランジット先で飛行機が3日連続で3回欠航になるというトラブルが生じました。
アメリカの巨大な空港にひとりポツンと取り残された私・・・。

年末年始のハブ空港には人が溢れかえっており、便の変更手続きやスタンバイ等の手続きもスムーズに進みませんでした。
故にほぼ3日間、空港で過ごしました(ホテルはとりましたが)。

空港待機は暇なので、私はひたすら人間観察をしていました。

別れを悲しむカップルらしき男女、久しぶりの再会を喜んでいる友人、赤ちゃんを連れて実家に帰る(と思われる)家族、年末年始を海外で過ごす若者グループ、出張、私のような飛行機難民 等。

来る人と飛び立つ人が交差する空港では、数えきれないほどの人と秒単位ですれ違いました。
そのうち何人かとは数分間の会話をし、更に意気投合した人とはカフェで数時間を共にしました。

人が生涯ですれ違う人の数は、何十万人。
そのうち何らかの接点をもつ人の数は概ね3〜5万人といわれています。
更に食事を共にする仲・・となると、多いようで実はそれほどいません(対総合人口比)。

私の友人(D氏)が、「人生100年だとして食事の回数は10万回程度しかない」と表現していたのが印象的でしたが、誰と食事を共にするか、つまり誰と出会うかが人生には少なからず影響を与えていると思います。

空港内のレストランで飲食している人たちを横目にそんなことを思いながら、搭乗ゲートを行き来していました。
そして飛行機に3回もドタキャンされて傷心していた私をのせてくれた飛行機(No.4)が、ようやく滑走路を前進しはじめました。
今まで数え切れないほど飛行機には乗ってきましたが、飛行機が滑走しているだけで感動したのは初めてです。
飛行機の離陸に門出を重ね合わせながら、小さくなっていく空港に別れを告げました。



思い返せば、2018年は私にとって別れの多い1年でもありました。
会うは別れの始めとはよく言いますが、逆もまた然り。
数年後にどこかで再会する日がくるかもしれない故に、悲観せず前進するのみです。
良き出会いとは、頻繁に会える関係性ではなく、一生出会えないとしても、「あの人元気かな」とふとした時に思い出せる人のことだと思っています。

別れと出会いが対であるように、離陸した飛行機(No.4)も無事に目的地に着陸してくれました。
そして目的地のニューヨークでは、10年ぶりにM、6年ぶりにU、1年ぶりにM、3週間ぶりにIに再会しました。

ニューヨークでのカウントダウンには世界中から人が集まってくるのですが、カウントダウンの瞬間に一番印象的だったのは周りの人たちの表情でした。



新たな門出を共に歩んでくれる人との「今」の出会いを大切にしていこうと思えた瞬間でもありました。


2019年も引き続きよろしくお願い致します。

港助産院 城野


"No Day Shall Erase You From The Memory Of Time."
@9.11メモリアルミュージアム


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