【母乳相談】母乳育児の壁
赤ちゃんを産んだらすぐに母乳が出ると思っていませんか。
育児雑誌やテレビ等では、母子が幸せそうに授乳をしている姿をよく見かけます。
たしかに母乳育児は母子にとってのメリットが大きく、楽しくて幸せな時間なのかもしれません。
しかしそれは、何もトラブルがなくて順調におっぱいがでて、赤ちゃんも上手に飲んでくれていることが前提にあります。
実際は多くの人が、そこにたどり着くまでに母乳育児の壁にぶつかります。
「こんなはずではなかった」
「こんなに大変とは思わなかった」
「想像していたようにおっぱいがでない」
「全く眠れない」
これらの壁にぶつかった時、自分はダメだと責めてしまう人がいます。そしてうまくいかない母乳育児に悩みやストレスを抱えたままでいると、育児を楽しむ余裕がなくなってきてしまいます。
そうなるのを防ぐために、できることはあるのでしょうか。
わたしはまず『焦らないこと』が大切だと思います。
早くおっぱいがでるようになってほしい・上手に授乳ができるようになりたい・・と焦る気持ちも分かりますが、焦ることで育児を楽しむ心の余裕がなくなってしまっては元も子もありません。
できなくていいのです。ゆっくりでいいのです。今のお母さんのペースで、できる範囲内で赤ちゃんと関わっていけば良いのです。
我が子のためを思って悩んでいる時点で、もう十分立派な母親なのです。
我が子のためを思って悩んでいる時点で、もう十分立派な母親なのです。
そして『こだわりすぎないこと』も時として大切です。
昨今は自然派志向の母親が増えたこともあり、母乳育児が以前よりも推奨されるようになってきました。
たしかに母乳育児のメリットは母子共にあるため、初めから母乳よりミルクをすすめる医療者は皆無です。
しかし『絶対に母乳でなけらばいけない』と思い込んでしまうことで、苦しむ人がいるのも事実です。
はじめは母乳がでなくてあたりまえ。
上手に授乳ができなくてあたりまえ。
赤ちゃんの体重減少状況と、母乳の分泌状況、お母さんの精神状態やご希望など、様々な視点で吟味することが大切ですね。そして自分と赤ちゃんにとって、今は何が一番大切なのか考えていけたらいいですね。
育児に疲れたら頑張りすぎずに休息し、時には自分にご褒美をあげること。それが母乳育児だけに限らず赤ちゃんとの関係性を育む鍵になると思います。
心から応援しています。
何かお困りのことがありましたら、いつでもご相談してください。
何かお困りのことがありましたら、いつでもご相談してください。
港助産院 城野