親子愛、夫婦愛、恋愛、友人愛などについて考える


小林まおさんがお亡くなりになられてから2週間が経ちました。
懸命に闘病をされている中で発せられるまおさんの言葉一つひとつはとても力強く、前向きに生と向き合っていたのが印象的でした。
最後のブログが「皆様にも、今日、笑顔になれることがありますように。」と締めくくられていましたが、その言葉からは同時に、生きる喜びや糧を励みに日々を慈しむことの大切さも伝わってきました。
不平不満ではなく良い点をみつける価値感をもっていたからこそ、日々を懸命に生きることの素晴らしさをベッドの上で感じることができたのでしょう。

そしてそんなまおさんが発した最期の言葉は「愛してる」でした。

辻仁成の小説"サヨナライツカ"に「人は死ぬ時、愛したことを思い出すのか。愛されたことを思い出すのか。」というフレーズが何度かでてきます。
数年前に読んだ小説ですが、未だにふと思い出すフレーズです。
またドイツの社会心理学者、エーリッヒ・フロムの代表作 "愛するということ"では、「愛は与えるものであり、もらうものではない」と強調されています。
これはマザーテレサが生前によく言っていた「愛を与え、愛を受けることを知らない人は、貧しい人の中でも最も貧しい人。」「愛されることより愛することを。」という言葉にも通じます。

まさに親が我が子に抱く最初の感情の多くも、「愛されることではなく愛すること」です。
赤ちゃんは誰かを愛する感情や表現方法が分からず、1日中泣き叫んでいるか寝ているかのどちらかです。故に「赤ちゃんに愛されよう」とは思わないでしょう。
それでも見返りを求めずに我が子を慈しむことができるのは、親だからです。
親思う子どもに勝る親心」という句がありますが、出産直後の母親の表情を見るたびにそのように感じます。
小林まおさんもブログでは頻繁に子どもたちのことを綴っていました。

まおさん逝去から2週間が経ち、明日は七夕です。
多くの方が自分自身に対する願い事を短冊に書く傾向にありますが、もし誰かを想って書くとしたら皆様は何を願いますか?



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