8/14 出産準備教室@東京マタニティスクール


本日8月14日、渋谷で出産準備教室を開催しました。
貴重なお盆休み、しかも早朝からお集まりいただき誠にありがとうございました。


テーマが「出産準備」だったので、前半ではお産に向けた妊娠中の過ごし方について、後半では具体的なお産の流れをお伝えしていきました。

講座では実際の出産シーンを何度かご覧頂いたのですが、出産シーンを見ている時の皆様の目が真剣そのものだったのが印象に残っています。
実際に映像でみることにより、具体的にイメージができたという感想を沢山いただきました。





お産は未知の体験なので、恐怖や不安を抱くのは当然です。
しかしお産は決してネガティブなことだけではありません。
そのような要素を少しでも皆様にお持ち帰りいただけたら幸いです。





私自身も助産師になる前は、「出産したくない。男の人は出産できなくて羨ましい。」と思っておりました。
しかしお産に沢山関われば関わるほど、その考えが180度変わっていきました。

以前、私がお産に立ち会った方で印象に残っている女性がいます。
彼女は様々な事情があり、妊娠したことを後悔していました。
ご主人とも一触即発の関係で、「出産したくない。」と断言していました。
故に子育てに関してもネガティブな言葉しかでていませんでした。

「私は親になれない。」
「お腹の赤ちゃんを可愛いと思えない。」
「妊娠しなきゃよかった。」
「子育てなんてできない。」

それでも彼女は産みました。

陣痛にたえている間、何度も「なんでこんな痛い思いをしなきゃいけないのか。」と言いながら泣いていました。

そんな彼女が無事に出産を終え、はじめて赤ちゃんを抱っこした時の表情が未だに忘れられません。
かたくひきつっていた表情が和らいで、今までみたことがないほどの笑顔で赤ちゃんを見ていたのです。
まさに、女が母になったのを目にした瞬間でした。

どんなに辛くて痛くて大変なお産だったとしても、赤ちゃんに対面した瞬間だけは皆笑顔になります。
私の同期に「産まれた直後、はじめて赤ちゃんをみた時のパパの表情をみるのが好き。」という助産師がいましたが、その気持ち一脈相通じます。

どのようなお産であれ、結果として赤ちゃんと笑顔で対面することができれば、それに勝るものはありません。

その日に向けて、妊娠中からできる心と体の準備はたくさんあります。
残りの妊娠期間、そして出産後の子育て期間が幸多き日々になりますよう心よりお祈り申し上げます。

本日はありがとうございました。

港助産院 城野

東京マタニティスクール