7月以降の東京マタニティスクールについて
昨日、とある女性からメールをいただきました。
彼女(以下、S様)は、当院が主催している東京マタニティスクールの講座に以前参加して下さった方で、その後も何度かメールのやりとりをしておりました。
そのS様が6月に待望の男の子を出産されました。
そのご報告メールをいただいた時、(一方的な思い込みですが・・)点と点でのつながりが線になったような気がして、とても嬉しかったです。
私どもの仕事は一期一会ですから、皆様と関われる時期が限局しがちです。
特に病院で勤務していると、ママとベビーに関われるのが「入院中」に限定されます。
しかし彼女たちにとっての本当の育児の始まりは出産後からであり、母子関係が確立されていくのにも月日を要します。
退院して病院の外にでたあとは、完全に個人の手に全てが委ねられる状況となります。
病院で関わっていた医療者が継続して訪問することはできません。
だからこそ、入院中からスタッフが先を見据えて関わることができたら良いのですが、現状では難しい場合が多いです。
また「妊娠中」であるのも約280日間という限られた月日ですから、マタニティスクールのような講座でのご縁は「妊娠中に一度か数回のみ」になりやすいです。
それでも数ヶ月後の出産時や育児中に、講座の内容や言葉をふと思い出す瞬間があるかもしれません。
たとえば沐浴で赤ちゃんが泣き叫んでいる際に、「そういえばマタニティスクールで、沐浴布があると良いって言ってから使ってみようかな。」といったように、過去の学びが想起されて育児行動に変化が生じる場合があります。
このような時にはじめて、私の関わりは点ではなく線になります。
だからこそ東京マタニティスクールでは、妊娠中の「点」の知識が出産後に「線」で結びつくような実践的な情報を皆様にお繋ぎしていきたいと思います。
7月後半からはマタニティスクールの講座内容を大幅に変更し、リスタートしていく所存です。
テーマは今まで①妊娠 ② 出産 ③母乳 ④プレパパ ⑤祖父母 ⑥育児沐浴といったように細かくステージ分けをしていましたが、7月下旬以降はこれらを大きく2つのテーマにしぼってお伝えしていきます。
①妊娠・出産
②育児・沐浴・母乳
時間も1時間30分から2時間に延長し、ポイントをしぼってお伝えしていけたらと思います。
産院や市区町村が運営している母親学級・両親学級に参加できなかった方や、当院のスクールに興味のある方は下記のホームページをご参照ください。
マタニティスクールの予約開始は7月上旬、講座開始は7月30日(土)です。
「東京マタニティスクール:http://www.forbaby.jp」
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港助産院 城野