令和元年ベビー
令和 令和の典拠は、日本最古の歌集である万葉集。 そこには約400年間にわたる天皇から一般庶民までの様々な方の歌が、4536首も編纂されています。 人は何故、歌を詠むのでしょうか。 私の祖母も歌集を出版するほど、歌を詠むことは祖母の生活の一部になっていました。 その影響で私も和歌に触れる機会が多かったのですが、歌を詠む行為は「写真」を撮る行為に通ずるものがあると思っています。 その瞬間の情景や感情等を記録として残すことは経験の証明であると共に、忘却に対するおそれも含まれているような気がします。 そして今この瞬間の体験・感情に意図的に意識を向ける作業は、内面的個性の発見や自己理解につながるきっかけにもなります。 うつろいやすい諸行無常の世だからこそ、立ち止まって自己と対峙する時間が必要なのかもしれません。 また昔の人たちにとって歌とは、自身の気持ちを表現する手段のひとつでもありました。 感覚(感性)を表現したいという欲求を具現化する作業が芸術であり、表象化させることは思考あるいは好奇心の充足になるのだと思います。 現代ではSNSを活用した自己表現の場が普及しておりますが、表現欲求と承認欲求は似て非なるものです。 承認欲求は他者に依存しているけれど、表現欲求は純粋に感じたことや考えたことを表現したいという欲求です。 そしてそのような表現欲求が、1300年もの時を超えて今もなお残り続けているのは感慨深いですね。 「初春の 令 月にして、気淑く風 和 らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」 数百年前の何気ない日常が、歌の韻律と共に情景として蘇る万葉集の一節です。 5月はそんな「 令和 」の話題で賑わっておりましたが、当院も女性自身(光文社女性週刊誌)から「令和ベビー」の取材協力のご依頼をうけました。 この度アンケートにご協力してくださった 令和ベビー出産予定の妊婦さんたち、そして光文社の大中様 ありがとうございました。 アンケート結果は ▶︎こちら 令和という元号には「 人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ 」という意味が込められているそうですが、当院も令和を生きる産前産後の方たちとその子どもたちに寄り添い続けながら前進して参ります。 新しい時代も引き続きよろしくお願い申し...