マタニティフォトを撮る理由
絵や写真が人の心に与える影響は計り知れません。
ベリーペイントという言葉をご存知でしょうか。
安産を願いながら、妊娠中の妊婦さんのお腹に絵やメッセージをかくことです。
カラフルで明るい絵を見ると気持ちが前向きになるように、精神状態が不安定になりやすい妊婦さんのこころもふっと和らぎそうですね。
またベリーペイントをしたお腹を写真に残すことで、後々その当時の想いを振り返ることができます。
先日、わたしの友人(妊婦)に「マタニティペイントをしてほしい」と頼まれたので、人生初のベリーペイントをしてきました。
わたしは絵を描くのも写真を撮るのも素人なのにもかかわらず、「育にやってほしい」と友人が指名してくれて嬉しかったです。
お腹に絵を描いている最中もお腹の赤ちゃんはよく動くので、まるで絵が動画のようでした。
赤ちゃんが健康に育って元気に生まれますように・・という願いを込めて筆を執りました。
母子ともに健康で安産でありますように!
ベリーペイントが流行し始めたのはここ最近ですが、数年前から定着しているのは「マタニティフォト」でしょうか。
母となる第一歩の思い出として、妊婦中の姿を写真におさめるマタニティフォト。
マタニティフォトの撮影・編集・メイク・衣装のレンタル・アルバムの作成など、トータルでサポートしてくれるスタジオは都内にも沢山あります。
わたしが助産院の仕事でご自宅に出張する際にも、綺麗に飾られているマタニティフォトをよく目にします。
ある利用者様がおすすめのマタニティフォト専門店を教えてくれたので、早速そのお店に行ってきました。
表参道駅から徒歩5分の場所にある「スタジオ モーツァルト」はマタニティフォト専門の撮影スタジオで、オーナーの小町さんはタレント・女優の撮影を中心に活動している写真家です。
プロのヘアメイクが撮影中にも立ち会うというこだわりで、仕上がりは言うまでもなく美しいです。月限定40人の完全予約制です。
まるで芸術作品のようなマタニティフォトですが、この貴重なポートレートをつくっているオーナーの小町さんにお話を伺いました。
「ちゃんと撮る人のことを知ってから写真を撮りたい」と言う小町さん。
その人の思いや願いなどの感情が込もったマタニティフォトにするために、妊婦さんとのコミュニケーションや情報収集を大切にしているそうです。
「赤ちゃんをご夫婦で心待ちに大切にしているその想い」を写真に残すために、カウンセリングは欠かせません。そして妊婦さんの思いを汲み取りながらシャッターをおすことで、「オリジナル」の写真ができあがります。
写真を生き物のように大切に扱っている小町さんだからこそ、「生命力の強いものを撮影したい」という思いが背景にあるのだと感じました。
「撮影した妊婦さんの子供が妊婦になった時、その子のマタニティフォトを撮るのが目標」と語っていたのが印象的でした。
写真をみていると、時々、この写真は生きているのではないかと思ってしまうほど吸い込まれる写真に出会います。
「写真にはその人の魂が宿る」と古くから言い伝えられていますが、写真にはその瞬間の思いや祈りが少なからず込められています。
まさに「魂」が込もっている世界で1枚のマタニティフォト。
妊娠中のいましか撮ることができない貴重な思い出になりそうですね。
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