予防歯科の必要性〜歯周病予防デー〜

本日4月4日は「歯周病予防デー」です。

「何歳まで自分の歯で食べられ続けると思いますか?」
「歯医者に通っていれば虫歯が治ると思っていませんか?」

先日お会いした株式会社オーラルケアの、東様と川端様の上記台詞をふと思い出しました。
株式会社オーラルケアは、最先端の予防歯科の普及活動をしている会社です。
妊婦さんや子育て中の親を対象にしたセミナーを定期的に開催しており、そのご縁でお声がけいただきました。
妊娠期〜産後、子育て中の予防歯科の話は興味深く、改めて予防歯科の必要性を再認識しました。


なぜ、妊娠期と産後の予防歯科が大切なのでしょうか。
簡単にまとめてみました。

妊娠期の予防歯科

妊娠すると、つわりや女性ホルモンの変動により口内環境が悪化します。
故に虫歯が発症・進行しやすいため、妊娠期の歯磨き習慣、食事習慣の改善や虫歯予防が大切になってきます。
ある研究では、母親に未処置の虫歯があった場合、子どもの乳歯が虫歯になる確率が高くなることがわかっています。
(2歳児で虫歯がある子の母親の「74%が虫歯あり」。)

妊娠中に歯の治療を受ける場合は、マイナートラブルの少ない安定期に受けるのが良いでしょう。
しかし投薬や麻酔の影響も考慮し、治療内容や受診時期に関しては歯科医師と相談してください。

父親の予防歯科

胎児と出生直後の赤ちゃんの口内には虫歯菌がいません。
しかし虫歯の原因となるミュースタンス菌は、親の唾液を介して赤ちゃんに移行します。
ミュースタン菌の保菌数が多ければ多いほど、子どもに感染する可能性も高くなります。
しかもミュースタン菌に感染した子どもは、その後の「う触発症率」も増加します。
母親だけでなく、赤ちゃんに触れる家族全員で予防歯科を意識していく必要があります。

0歳児の予防歯科

個人差はありますが、8ヶ月頃から前歯が生えてきます。
歯が生えてきたら、いよいよ歯磨きをはじめていきましょう。
はじめはお口周り(唇や歯茎)に触れながら、スキンシップを楽しむことからはじめていきます。
生えたばかりの乳歯は、ガーゼで優しくぬぐってケアします。
そして自分で歯ブラシを持てるようになったら、子どもが主体的に持とうとする気持ちを尊重します。
ここで親が無理やり口の中に歯ブラシをいれて磨こうとすると、恐怖心やストレスを感じる子もいるので、まずは「遊びながら歯ブラシに慣れてもらう」ことから始めるのが良いでしょう。



歯磨きは、単に汚れを落とすだけではありません。
歯磨きを通じて親子間のスキンシップを育みながら、"歯磨きは楽しくて快適な時間"であることを伝えていくことが大切です。
そして虫歯予防を習慣化させていくという基盤作りをすることは、親から子への健康のギフトになります。
また妊娠中から虫歯予防をすることは、お腹の中の赤ちゃんを守ることにも繋がります。
これから生まれてくる赤ちゃんや、今成長真っ盛りのお子様のためにも、「健康な歯」という最高のギフトを贈りましょう!

子どものための予防歯科について詳しく知りたい方は、下記サイトを参考にしてください。
Ha!Ha!Ha!パーク
日本小児歯科学会

株式会社オーラルケアの東様、川端様、お忙しい中ご足労いただき誠にありがとうございました。

株式会社オーラルケア:https://www.oralcare.co.jp

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