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7月, 2019の投稿を表示しています

【雨遊び】梅雨明けまでの間

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奄美地方が梅雨明けしましたね。 今日電車にいた男子高校生たちが、 「雨の日に告白したら成功率あがるらしい」 という話で盛り上がっていたので、可愛いなぁと思いながら聞き耳を立てていました。 関東甲信の梅雨明けは平年7月21日頃なので、男子高校生に残されたリミットはあと1〜2週間ですね・・。 昔の人は、和歌に雨という言葉を交えながら恋詩を詠んでいましたが、現代の男子高校生たちは想いをどのように表現するのでしょうか。 LINE でしょうか。 ちなみに私は、今日のような弱い雨を"どのような日本語で表現すれば良いのか"悩んでいたところでした。 以前の記事 でも雨の名前は多岐にわたることを取り上げましたが、「 弱い雨 」だけでも様々な呼び方があります。 糸雨 ( しう ) : 糸のような細かい雨 小糠雨 ( こぬかあめ ) : 音を立てずに静かに降る、糠のような非常に細かい雨 涙雨 ( るいう ) : 涙の如く、ほんの少しだけ降る雨 煙雨 ( えんう ) : 煙るように降る雨 霧雨 ( きりさめ ) : 霧のような雨。直径 0.5mm 未満 小雨 ( こさめ ) : 数時間続いても雨量が 1mm に達しないくらい 弱雨 ( じゃくう ) : 1時間で 3mm 以下 漫ろ雨 ( そぞろあめ ) : いつまでもやまない小降りの雨 零雨 ( れいう ) : 静かに降る雨 軽雨 ( けいう ) : ほんの少し降る雨 肘笠雨 ( ひじがさあめ ) : 袖を笠としてしのげるほどの弱い雨 「 雨の名前 ( 著:高橋順子氏 ) 」という本を読んで以来、雨が降るたびに雨の呼び名を考えるようになりました。 雨に限らず、空や風などの気象にまつわる豊かな日本語には、先人たちの繊細な感覚や美意識が込められています。 忙しくて余裕がないと忘れがちですが、子どもの頃はよく雲の形や雨で遊んでいたものです。 あの雲は何に見えるかと想像したり、植物についた水滴で遊んだり、長靴で水たまりの中を歩いてみたり、カエルやカタツムリを探してみたり・・・。 小学生の頃、友人たちと雨遊びをしながら通った登下校の情景は、今でも鮮明に記憶に残っています。 雨は五感(視覚・嗅覚・聴覚)を刺激する

【メンタル①】イライラの原因と怒っている相手への対応

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*  *  *  * 先日、仕事の一環としてアンガーマネジメント研修を受けたので、本日は産後に抱きやすい「怒りの感情」に焦点をあてていきたいと思います。 (以下、産後の女性だけではなく、子どもや恋人関係においてもあてはまる内容です。) 以前、産院に勤めていた時に、退院した方のご主人から電話がかかってきたことがありました。 「そちらで出産した家内が退院後に人格が変わりました。出産前は一度も怒ったことがなかったのに、産後は毎日ヒステリーをおこしており心配です。病院で何かありましたか?」 この電話には産後の夫婦関係あるあるが濃縮されています。 まずこのご夫婦の間におきていると思われる問題点を自分なりにあげてみます。 1. ご主人:奥様の怒りの行動にしか着目していない 2. ご主人:産後の女性の心身の変化を理解できていない 3. 奥様 :怒りの元になっている感情を伝えられていない 4. 奥様 :怒りの頻度・強度が高く、攻撃性がある 5. 夫婦 :コミュニケーションがとれていない 上記4点の問題点をそれぞれ紐解きながら、解決策を考えていきたいと思います。 1.  相手の怒りの行動(二次感情)にしか着目していない 怒りの感情はよく「瞬間湯沸かし器」に喩えられており、条件反射のように爆発しがちです。 そして負の感情やストレスは周囲の人へ伝わり「感染」していきます。 これをセカンドハンドストレスといいますが、受話器越しのご主人も奥様のストレスが伝染して苛立っているようでした。 何故ならご主人は奥様の「ヒステリー」という表面的な行動にしか着目できていなかったからです。 怒りという感情は氷山の一角(二次感情)であり、その怒りの裏には様々な感情(一次感情)が隠れています。 「なんで〜してくれないの!」「〜できないの!」という怒りの根本には、以下のような感情があるはずです。 不安・苦しい・嫌だ・辛い・虚しい・心配・寂しい・悲しい・罪悪感・焦り・後悔・疲労 等 そしてそれらは理想と現実とのギャップによってストレスとなり、怒りという行動に表れます。 ですから相手のイライラをイライラで返すのではなく、隠れている一次感情に注目することで根本的な解決の糸口がみつかる可能性があります。 まずは相手の怒りが生じるまで

【メンタル②】怒りを客観視して感情の癖を知る

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産後はイライラしやすく、夫婦間での衝突が増える時期です。 また育児中はお子様との関わりにストレスを感じる場面も少なくありません。 そのような時、怒りを無理に我慢すればストレスがたまりますし、感情のままに怒りを表出すれば自他を傷つけてしまいます。 怒りで後悔しないためにも、自分のストレスの実態を知り、行動法を学ぶことで自分なりにストレスと向き合っていくことができます。 前回は、怒っている相手に対する接し方(相手の怒りの捉え方)をお伝えしました。 ▶︎【メンタル①】イライラの原因と怒っている相手への対応 では怒っている当の本人はどのように怒りと向き合えば良いのでしょうか。 前回に引き続き、怒りとの向き合い方について考えていきたいと思います。 1. 怒りの自己分析(客観視) まずは自分がどのような時に怒りの感情が湧きがちなのかを、客観的に振り返ってみましょう。 WHO (誰に対して):自分?夫?子?義母? WHEN (いつ):退院後?産後何日頃? WHERE (どこで):密室?外? WHAT (何に対して):行動?態度?報連相? WHY (何故):期待の裏切り?価値観の相違? HOW (怒りの表現方法):他責?自責?自傷? このように怒りが出現する背景を客観的に分析しながら、自分の怒りポイントを把握していきます。 この作業は感情的な時ではなく、情緒が安定している冷静な時に行うと良いでしょう。 おそらく怒りの対象に対して、「こうあるべき」という価値観・考え方を抱いているはずです。 そして更に、この「べき」が何故「べき」になっているのか、影響を受けたと思われる過去の経験を自分がどのように解釈しているのか内省します。 過去の出来事を再体験する時は、主観的になりやすく、まるで現在進行形のように錯覚しがちです(客観性を失う)。 その結果、このような手段は時にトラウマが強化されて逆効果になる場合もあるので、客観的な思い出し方を習慣にすると良いでしょう。 例)「どうして〜なのだろう」と解釈しがちだが、自分が本当はどうなりたいのかという点に焦点を合わせて「どのようにして〜しよう?」と考える 過去は過去で変えられない出来事です。 過去の執着を手放して許せない限り、今この瞬間の解釈の仕方や感情を変えることは難しいです

【メンタル③】怒りのコントロール方法と伝え方

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【前回までの記事】 ▶︎ 【メンタル①】イライラの原因と怒っている相手への対応 ▶︎ 【メンタル②】怒りを客観視して感情の癖を知る 前回と前々回では怒りとの向き合い方をまとめてきましたが、本ブログでは実際に怒りが生じた時のコントロール方法を紹介致します。 産後の夫婦間やお子様に対してイラっとすることがあった際に活用していただけたら幸いです。 1. 怒りのコントロール(マネジメント) 反射的に怒りを表出してしまうタイプの人は、まずは「 6秒間 」怒りの感情を一時停止するトレーニングをすると良いといわれています。 日本アンガーマネジメント協会によると、 怒りのピークは最初の6秒間 だそうです。 この6秒間をやり過ごす方法として、以下の方法があるので参考にしてください。 1)6秒間の間に自分の感情(怒り)を、0〜10に点数化して評価する 例) 0:穏やかな状態 3:まぁまぁ腹が立つ 6:かなり頭にくる 10:人生最大の怒り 2)自分が落ち着く言葉を唱えたり、好きな風景や人を思い浮かべたりする 例) 言葉 :大丈夫。なんとかなる。逆に面白い。ネタになる。 想起 :旅行先の風景。過去の成功体験。大好きな人の笑顔。 3)深呼吸をしながら自分の呼吸に集中する 例) 呼気に集中 :鼻から息を吸う(2〜3秒)→口からゆっくり息をふーっと吐き出す(吐き切るまで) 片鼻呼吸法 :右手指で右鼻を塞いだ状態で左鼻から息を吸う→息を吐くときは左鼻を塞いで右鼻で息を吐く(これの繰り返し) Box Breathing :以下のアニメーションに合わせて呼吸を行う。青い円の拡張に合わせて息を吸い続け、円の縮小に合わせて息を吐き続ける。 4)漸進的筋弛緩法 筋肉を意図的に緊張させてから緩めることを繰り返す。 例) ①手や足先、肩などにぎゅーっと力をいれた状態を5秒間キープ ②一気に筋肉を弛緩させる(ゆっくり弛緩させない) ③身体の脱力感を感じる ※これを繰り返す 5)その場から離れて時間をおく 例) ・部屋をでて外の空気を吸う ・トイレにいってクールダウン 6)感情を文字に書き出す 例) ・アンガーログをつける(感情の客観視) ・SNSの裏アカやメモアプリを活用 7)数字に集中して気を紛らわ

【笹の節句】願いごと

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季節の移り変わりは早いもので、今年もあと半年です。 本日(七夕)は雨でしたね。 七夕当日の雨を催涙雨(酒涙雨)といい、雨で会えなくて悲しんでいる織姫と彦星の涙に喩えられています。 しかし一方で、カササギの翼によって2人が再会できた喜びの涙という説もあります。 また催涙雨は地域や時間帯によって様々な解釈があります。 朝:会えなかった1年分の嘆きの涙 昼・夕方:再会できた喜びの涙 夜・明け方:別れを嘆く悲しみの涙 さてそんな七夕シーズン、街では色とりどりの短冊が吊るされた笹飾りを見かけました。 短冊に使われている5色(青か緑・赤・黄・白・黒か紫)は中国の五行説に基づいており、人の五徳も表しています。 青 (仁):人間力向上 赤 (礼):親や先祖への感謝 黄 (信):人間関係を大切にする 白 (義):誓いを守る 黒 (智):学業向上 お子さまが短冊に願いごとを書く際には、五徳の意味に沿った短冊の色を一緒に選んでみるのも良いですね。 (いやだ、ピンクが良い〜!と言う子もいそうですが、それはそれで可愛いから良し!) 私は短冊に何も書きませんでしたが、色々なマンション内の短冊を覗き見(&盗撮)しました。 短冊に綴られている他人の願い事を覗き見すると、子どもたちの無邪気な願望が素直に記されていて微笑ましいです。 お子さまやパートナーの意外な願いごとを知る機会になるかもしれませんね。 「イチオクザウルスに会えますように(こども)」 「さめのしいくいんになりたい(こども)」 「朝起きたら指輪が枕元にありますように(女性)」 「まーくんマイナス10kgできますように(女性)」 等々・・ 盗撮した写真を拡大してみると、そこには多種多様な願いが1本の笹に集結していました。 この短冊に願いごとを書いて笹飾りをする風習は、江戸時代から続いているといわれています。 また七夕を詠んだ歌は、万葉集から現代短歌に至るまで幾多も残されています。 かささぎの 渡せる橋に おく露の 白きを見れば 夜ぞふけにける (百人一首6番:中納言家持) 解釈:カササギ(鳥)が翼を連ねて天の川に渡した橋に、真っ白な霜が降り積もっているのをているのを見ていると夜もすっかり更けたものだ。 天の川を眺めているうちに夜が更けていく情景

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